DX戦略

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DX戦略~青谷学園~

最高責任者(理事長)からのDX戦略メッセージ

私たちは、「地域社会への貢献と、ご利用者様に「生きがい」「満足」「感動」のある福祉サービスを提供する」という揺るぎない理念のもと、社会福祉の未来を切り拓く先駆者として、大胆なデジタル変革に挑戦し続けています。 
2022年を「DX元年」と位置づけ、「デジタルを活用することで、全てのステークホルダーを幸せにする」というビジョンを掲げ、着実に実践を重ねてきました。 
職員全員へのスマートフォン貸与、LINEWORKSによる情報共有、ネックスピーカーを利用したデジタルインカム会話、勤怠の電子届け出や法人内の電子決裁、そして安全性と機動性を両立させるフルクラウド運用の徹底など、業務のデジタル化とペーパーレス化を大きく進めることができました。 
時代の変化と、この3年間培った経験を踏まえ、私たちはこのビジョンをさらに深化させ、「DXビジョン2025」を新たに掲げます。 
DX推進は、業務の効率化だけでなく、ご利用者様への支援においても、データに基づいたきめ細やかな支援を可能にし、ご利用者様一人ひとりの「もっとこうしたい」という声に、迅速かつ的確に応えられることにつながります。 
日々の記録業務や事務作業を効率化することで、「人」にしかできない支援に集中できる環境を整え、ご利用者様と心から向き合う時間を増やすことで、職員の専門性と働きがいを高め、職場全体の魅力を向上させ、結果として質の高い福祉サービスへとつなげます。 
デジタル技術を積極的に取り入れることで、ご利用者様がより豊かな日常を送れるように、そして職員が誇りを持って働けるように、私たちのDXへの挑戦にご期待ください。   

DXビジョン2025    ※以下2025年10月17日開催の理事会にて策定

私たちは、デジタル技術を福祉サービスの本質的価値を高めるための手段と位置づけ、地域社会から選ばれ続ける法人を目指します。デジタル活用による意思決定の迅速化と業務効率化で生じた余力を、ご利用者様へのきめ細やかな個別支援と、職員の専門性向上・働きがい創出に再投資します。

DX戦略ビジョン ~3つの変革~

「ご利用者様の豊かな暮らしと職員の働きがいを追求するデジタル変革」というビジョンを実現するため、データの力と最新技術を積極的に活用し、以下の3つの変革を目指します。

変革の柱
重点的に目指すこと
具体的な施策
1. 安全で快適な支援サービス
データに基づいた個別化された支援と事故リスクの低減
支援記録のAI分析による個別化支援の実現
IoT見守りセンサー、カメラを活用し、転倒などの異常をリアルタイム検知
2. 職員の専門性と働きがい向上
モバイル・クラウド活用による業務負担の軽減と支援集中時間の創出
モバイルデバイスを活用したバイタル・記録データのリアルタイム連携と、データ入力の音声入力対応
AI(Gemini等)を活用した事務作業の効率化とペーパーレス化
3. 持続可能で強靭な運営基盤の確立
意思決定の迅速化と災害時にも揺るがない事業継続性(BCP)の確保
データ連携・利活用に特化したガバナンス体制の確立と強化
ITインフラを利用したBCP機能のさらなる高度化
実現に向けたDX戦略(3つの柱)

DXビジョンを実現するため、「モバイルとクラウドで拓く未来の福祉」をテーマに、以下の3つの戦略でDXを推進します。

(1)ご利用者様と職員双方のデータを活用した、質の高いケアと働きやすい環境の同時実現
ご利用者様の活動記録や職員の業務日誌といったデータを統合・分析する基盤を構築する。AIでこれらのデータを分析することで、ご利用者様には状態変化の予兆検知など科学的根拠に基づく個別ケアを、職員には業務課題の発見による負担軽減と安全な職場環境を提供する。このデータ活用により、「ケアの質の向上」と「働きやすさ」の好循環を生み出し、持続可能な福祉サービスの実現を目指す。
(2)AI/データ駆動型マネジメントによる徹底した生産性向上
人事・総務業務、法人内決裁の完全電子化、電子契約の積極導入、ペーパーレス会議の徹底。生成AIを積極的に利活用し、業務のボトルネックを解消。 
(3)セキュアなフルクラウド基盤とデータ連携による強靭な運営基盤の確立
「Google Workspace for Nonprofits」をはじめとするNPO特典のデジタルリソースを最大限活用し、DX関連システムコストの最適化を図る。これにより生まれた余力をデータ連携の強化に投入し、記録・事務システム間のシームレスなデータ連携を確立。加えて、クラウド環境における災害時シミュレーション(ランニングテスト)を定期的に実施する。

DX戦略推進のための組織体制と人材育成
項 目
内 容
組織体制
最高責任者: 理事長
推進体制: DX推進チーム
 CIO:業務執行理事(DX推進アドバイザー資格・情報セキュリティマネジメント資格所持者)
 DX推進・情報セキュリティ管理者:各事業所の管理者が兼務し、現場との連携を強化しDXを浸透させる者
 DX推進・情報セキュリティ担当者:各事業所のITリテラシーに向上心があり率先してDXを推進する者 
人材育成
リテラシー向上: 全職員を対象にeラーニング、内部研修、成功事例の共有を実施し、「デジタルを使う」ことへの抵抗感をなくすと共にセキュリティ対策の重要性を認識する。
コア人材育成: ITに関心のある職員を「DX推進・情報セキュリティ担当者」に選任し、公的支援制度や外部専門家とのスポット連携を活用しながら、戦略立案やデータ分析を担う専門人材として育成する。
デジタル技術活用のための環境整備

当法人は、DXビジョンの実現に向け、職員とご利用者様双方のメリットを最大化するため、以下の3つの柱で、最新の情報処理技術を活用するための環境整備を推進しています。

(1) フルクラウド・モバイル基盤の確立と最適化
事業継続性(BCP)の確保と機動的な業務遂行のため、情報共有基盤、業務システム、インフラをすべてフルクラウド化し、全職員のモバイルデバイスを通じて「いつでも、どこでも」情報にアクセスできる環境を確立しています。「Google Workspace for Nonprofits」等の活用により、システムコストの最適化も同時に実現します。

(2) IoTによるサービス品質と生産性の向上
ご利用者様の安全管理と個別化支援高度化のため、支援記録のAI分析システムやIoT見守りセンサーによるリアルタイム検知システムを分析し、データに基づいたリスクマネジメントを強化します。また、事務作業や法人内決裁プロセスでは生成AI(Gemini等)の利活用を積極的に推進し、業務効率化のボトルネックを解消します。

(3) データ連携とガバナンス体制の強化
記録・事務・人事総務など複数のシステム間でシームレスなデータ連携基盤を構築し、データ入力の二重手間を解消します。これによりデータ駆動型マネジメントを可能にするとともに、個人情報保護とセキュリティを最優先とするデータガバナンス体制を確立・強化し、データの安全な活用を継続的に検証・推進します。

DX戦略の達成度を測る指標

以下の主要なKPIに基づき、達成度を測定し、年1回ホームページにて公表します。

分野
指標と具体的行動
目標値
2025現在
サービスの質向上
AIによる記録分析を活用した個別支援計画等の策定・共有時間の削減率(削減した時間を支援集中時間に充当できたか)
→ご家族等との電子取引推進による共有時間の削減とAI利活用による計画策定時間の削減を目指す
30%削減
20%削減
電子取引の増加による共有時間の大幅削減
ご家族様等や行政・業者からの問い合わせ対応時間短縮率
→どこでもでんわ導入による移動時間削減による応答時間短縮を目指す
20%短縮
2025年12月
どこでもでんわ導入予定
職員の業務効率化
日報やサービス記録などの事務作業時間削減
→導入したスマホ入力可能なブルーオーシャンノートとLINEWORKSの共有による削減を目指す
1日10分削減
2025年4月
スマホ入力稼働開始
会議資料・議事録の作成や資料閲覧時間の短縮率 
→AI利活用による資料や議事録作成の時間削減とAI要約を利用した資料閲覧時間の短縮 
50%短縮
2025年4月
GeminiAI導入 
2025年9月
AI議事録導入 
 
経営の安定化
DX関連システム年間ランニングコスト削減率 
→「Google Workspace for Nonprofits」など無償/低価格ツールを利用しシステムコストを最適化する。  
5%削減
ランニングコスト年間470万
※導入費用別
ペーパーレス化・電子契約導入による年間コスト削減額(印刷製本費+通信運搬費+収入印紙代) 
→ワークフローのノーコードツールの導入や業者との電子取引を強く推奨し、更なる経費削減を目指す 
※印刷費は2022年DX元年より50%削減済 
10%削減
5%削減
※業者との電子取引による収入印紙削減による
SECURITY ACTION 宣言(2つ星2019年8月5日宣言)

1.OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう! 
2.ウイルス対策ソフトを導入しよう! 
3.パスワードを強化しよう! 
4.共有設定を見直そう! 
5.脅威や攻撃の手口を知ろう! 
                   2018年11月7日 理事長 白樫 忠

情報セキュリティ基本方針

社会福祉法人青谷学園(以下「当法人」という)は、事業活動を展開するうえで、情報及び情報システムが重要で必要不可欠な資産(以下「情報資産」という)と認識し、情報資産に対するさまざまな脅威(盗難、改ざん、破壊、漏洩、不正アクセス等)から保護することを目的として以下の情報セキュリティ基本方針を定め、安全性及び信頼性の確保に万全を期して取り組みます。  
  
1. 情報資産への不正アクセス、情報資産の紛失、漏洩、改ざん及び破壊などの予防に適切な措置を講じます。  
2.当法人は、情報システムの安全性・信頼性を確保したまま、情報を積極的に活用・共有することができるように、情報の機密性・可用性・完全性の確保・維持に努めます。  
3. 当法人の情報資産を取り扱う全ての者に対し、情報セキュリティの重要性を認識させて、適正な利用が行えるよう必要な教育を実施します。  
4. 情報セキュリティに関する法令及びその他の規範を遵守します。  
5. 情報資産の収集、利用及び提供を適切に行うために、情報セキュリティに関する諸規程を定めこれを遵守します。  
6.当法人は、事業内容の変更、社会的環境変化、技術的変化、法令等の変更などに応じ、当基本方針および関連諸規程の見直しを行います。  

2018年11月7日

情報セキュリティ関連規程

社会福祉法人青谷学園の情報セキュリティ関連規程は、DXの推進にあたり、情報資産の適切な活用・保全・運用を目的として定められています 。 
この規程は、役員、正規・非正規職員、業務委託先など、法人の業務に関わるすべての人に適用されます 。 
最高情報責任者(CIO)が最終責任を負い、各事業所にはDX推進・情報セキュリティ管理者が置かれ、組織全体で情報セキュリティ対策に取り組みます 。 
情報資産は、極秘情報(個人情報、財務情報など)・部外秘情報・公開情報に分類され、重要度に応じた保護策が講じられます 。 
インシデント発生時の対応、教育・訓練、外部委託先の管理、そして 年1回の情報セキュリティ監査を通じた継続的な改善と見直しについても規定しています。

情報セキュリティ関連規程 

個人情報保護方針(プライバシーポリシー)

社会福祉法人青谷学園は、「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」及び「個人情報保護に関する法律」に基づき、個人情報(特定個人情報等含む)の適正な取り扱いの確保について組織として取り組むために、個人情報保護方針を定め、全役職員がこの方針を理解し、個人情報保護の重要性を認識するとともに、その適切な取り扱いに努め、遵守を徹底します。

【方針の主な内容】
個人情報の取得・利用
適法かつ公正な手段によって取得し、利用目的を明確にした上で、その範囲内で利用します。
安全管理措置の実施
取り扱う個人データの漏えい、滅失又は毀損の防止その他の安全管理のために、必要かつ適切な措置を講じます。
第三者提供の制限
法令に定める場合を除き、事前に本人の同意を得ることなく、個人データを第三者に提供しません。
苦情・相談への対応
個人情報の取り扱いに関する苦情や相談に対し、適切かつ迅速に対応するための窓口を設置します。
継続的な改善
個人情報保護に関する管理体制や措置について、継続的な見直しと改善を実施します。

個人情報保護方針

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